英、核兵器増強方針か=「保有上限引き上げ」と報道
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どうなのだろう……?。昨日(土)、ジョンソン英首相は、「英国は外国の敵に対してサイバー攻撃を行う能力を高める必要がある(Britain needs to boost its capacity to conduct cyber attacks on foreign enemies)」とという見解を事務所を通じて発表している。つまり、これまでとは戦争のあり方が変わったという認識だ。たしかに、2019年の数値で見ると、英国は、国民所得の約2.1%を国防費に費やしている。これは他の欧州諸国よりは多いが、アメリカの約3.5%に比べれば非常に少ないし、冷戦終結以後は地上部隊を縮小している。
米国にとって最も親密な同盟国は英国。英国は米国のインド太平洋構想に協力するために東アジアに海軍艦艇を派遣することを決めている。その英国が核兵器を増強する方針を検討するのは、英国が戦後一貫して持っていた英国の核戦略を考えると不思議ではない。英国が独自に保有し、英国の意思の下で管理する核兵器を持つことが、英米同盟関係を強化することになるという核戦略を持ってきたのが英国だった。
色々と論議を呼んでいる話だが、ボリス政権の「主権派」の巻き返しとも見えるし、バイデン政権の軍縮機運に釘を刺したとも見えるし、スコットランド独立との駆け引きという風にも見える。まだこの時点ではなんとも言えないな…。