[10日 ロイター] - 著名投資家のウォーレン・バフェット氏の純資産が10日に1000億ドルに達した。同氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの株価が過去最高水準に上がったため。

米経済誌フォーブスが集計したバフェット氏の純資産は、ほぼすべてバークシャー株によるもの。同社の時価評価額は約6000億ドルで、バフェット氏は全体の約6分の1の株式を保有している。

バークシャーの株価は3月に入り急騰しており、10日には40万ドルを超えた。

バフェット氏は、米マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏が設立したビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団と、バフェット氏の家族が運営する4つの慈善団体に、2006年にバークシャー株の寄付を始めたが、これがなければ同氏の純資産額はさらに大きかった。

バフェット氏は以前、バークシャー株の3分の1近くを保有していたが、寄付の総額は計370億ドルを超えた。

バフェット氏は一時、世界で最も裕福な人物だったが、株価がより早く上昇した会社の何人かの経営者に抜かれている。

フォーブス誌によると、バフェット氏は世界の長者番付で5位となっている。