[クアラルンプール 9日 ロイター] - 医療用ゴム手袋製造世界トップ、マレーシアのトップ・グローブの第2・四半期(2020年12月─21年2月)決算は、医療用ゴム手袋の需要が引き続き強く、4四半期連続で最高益を計上した。

純利益は前年比2380%増の28億7000万リンギ(6億9593万ドル)。前年同期は1億1570万ドルだった。

売上高も過去最高の53億7000万リンギ。前年比で336%増えた。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)ですでに需要が高まっているところに、生産効率向上と平均販価上昇も加わり利益を押し上げた。

「パンデミック後は需要が落ち着くだろうが、衛生意識の高まりや、流行収束が不透明なこともあり、コロナ禍前の水準に戻ることはないと予想する」と述べた。

トップ・グローブは、世界のゴム手袋需要について、ワクチンが普及しても年15%程度のペースで伸びると予想。コロナ禍前は年10%程度の伸びだった。また各国政府が、ゴム手袋など医療防具の備蓄を増強すると予想した。