[ウェリントン 5日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)の北島沖で5日未明に発生した強い地震により、小規模な津波が北島の東海岸に到達した。これを受け、国家非常事態管理局(NEMA)は到達した津波が最大だとして、津波の警戒水準を引き下げ、避難していた住民に帰宅を許可した。

当局は津波が3メートルに達する可能性があるとしていた。北島の東海岸地域では数千人が避難し、最大都市オークランド周辺では沿岸地域全体に緊急警報が発令され、海岸に近づかないよう指示が出されていた。

これまでに、地震による被害は報告されていない。

5日未明に発生した3回の地震は、政府の地震観測サイト「Geonet」などによると、1回目がマグニチュード(M)7.2で、北島から約900キロ東の沖合で発生。その後、北島の北東に位置するケルマデック諸島近辺でM7.4、M8.1の地震が続いた。

米太平洋津波警報センターによると、津波警報はニューカレドニアやバヌアツなど太平洋諸島にも発令された。

専門家は一連の地震について、オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界での地殻変動によって発生したとの見方を示している。

10年前にNZ南島のクライストチャーチで発生したM6.3の地震では185人が死亡した。

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