[香港 5日 ロイター] - 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなど現地メディアが関係筋の話として報じたところによると、今年9月に予定されている香港の立法会(議会)選挙は、2022年9月に延期される見通し。

中国高官が4日に明らかにしたところによると、5日開幕の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、香港の選挙制度改革が議題になる。

この延期は、中国政府が香港の全公的機関の長に「愛国的な人物」を据えようとする取り組みに沿ったものとみられている。

中国の李克強首相は、全人代の政府活動報告で、香港問題への外部勢力の干渉に「断固として反対し阻止する」と表明した。

2019年の大規模抗議デモで民主化気運が高まって以来、民主派が過半数の議席を獲得する可能性もあるとされた2020年の立法会選挙は、新型コロナウイルス感染拡大で延期された。

その後、複数の政党が解党に追い込まれ、民主活動家が投獄されるなどしており、将来、香港における野党の形がどのようになるか、その主張が中国共産党の求める愛国的忠誠心に適合するのか、不透明となっている。

*内容を追加しました。