[ワシントン 4日 ロイター] - 米議会予算局(CBO)は4日に発表した長期予算見通しで、財政赤字の増大と金利上昇で連邦債務は向こう30年で倍増し、2051年の債務の対国内総生産(GDP)比率は202%に達するとの試算を示した。

CBOは、新型コロナウイルス感染拡大への対応費がかさみ、21年の連邦債務の対GDP比率は102%に上昇すると予想。ただこうした費用は向こう10年で減少していくとし、財政赤字の対GDP比率は22─31年は平均4.4%と、21年の10.3%から低下するとの見通しを示した。

ただその後、赤字比率は再び拡大すると予想。32─41年は平均7.9%、42─51年は11.5%で推移するとの見方を示した。

10年債利回りは21─25年は平均1.6%、 26─31年は3.0%で推移し、51年までには4.9%に達すると予想。「債務はすでに高水準にあるため、わずかに金利が上昇しただけでも利払い費用が大きく増加する」とした。