[4日 ロイター] - 北京字節跳動科技(バイトダンス)は米クラブハウスと同様の音声SNS(交流サイト)を中国で展開する計画に取り組んでいる。関係筋が明らかにした。計画はまだ初期段階という。

関係筋によると、バイトダンスと同社傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に関するクラブハウスでの会話をきっかけに、バイトダンス幹部の間でこの分野への関心が高まった。

バイトダンスはコメントを控えた。

中国では過去1カ月で音声SNSが10以上立ち上げられた。2月上旬にクラブハウスの利用が規制されて以降、弾みが付いている。スマートフォン大手の小米(シャオミ)は先週、「MiTalk」アプリを招待制音声SNSに衣替えした。

中国の音声SNSは政府による検閲や監視を受ける可能性が高い。

音声モバイルアプリなどを手掛ける中国リージーのマルコ・ライ最高経営責任者(CEO)によると、中国の音声SNS運営会社はスタッフに全ての「部屋」の会話をモニターさせ(訂正)、人工知能(AI)を使ってポルノや政治的に微妙な話題などの「望ましくない」コンテンツを削除している。

ライ氏は、政治を除けば中国で音声SNSが伸びる余地が十分にあるとの見方を示した。

*英文の訂正により、第6段落の表現を中国の音声SNS運営会社一般を指す内容に修正します。