[マドリード 2日 ロイター] - スペイン労働省が2日に発表した統計によると、2月の国内失業者数が5年ぶりに400万人を突破し、新型コロナウイルス感染抑制に向けた規制を受け経済が破壊的状況にあることが浮き彫りとなった。

感染流行の開始以来、スペインで失われた雇用は40万人を超え、このうち約3分の2が接客業。同業界は営業時間や収容人数の制限、80%に上る外国観光客の減少などで苦しんでいる。

2月の失業申請件数は前月比1.12%(4万4436人)増の400万8789人で、5カ月連続の前月比増となった。感染流行前の昨年2月からは23.5%増。

ディアス労働相は「感染第3波による失業者数増加は、感染流行であぶり出された労働市場の構造的欠陥を反映する悪いニュースだ」とツイッターに投稿した。