[東京 2日 ロイター] - 野村ホールディングス(HD)は2日、野村証券の社長にグループCEO(最高経営責任者)の奥田健太郎氏を充てる人事を発表した。6月の株主総会で異動する。森田敏夫現社長は退任し、日本証券業協会の会長に就く。奥田氏が野村HDと野村証券の社長を兼務することで、グループ全体の経営判断を迅速化する。

野村HDは株主総会に提案する12人の取締役候補者も公表した。外国人を現在の2人から4人に、女性を2人から3人に増やし、多様性を高める。社外取締役も6人から8人とする。取締役全体の人数は今の10人から増える。

このほか野村HDは、アセット・マネジメント部門とマーチャント・バンキング部門を廃止し、インベストメント・マネジメント部門を新設する組織改正も発表した。大規模な部門再編は11年ぶり。

新部門には、野村アセットマネジメント、野村キャピタル・パートナーズ、野村バブコックアンドブラウンなどが傘下に入る。野村は専門性を融合し、投資対象の拡大や海外戦略の加速などを図るとしている。

日証協は2日、7月1日付で就任する次期会長の候補者として、野村証券の森田敏夫社長を理事会に推薦することを決定したと発表した。5月26日の理事会で候補者として決議し、6月14日の定時総会で正式に選任する。

*内容を追加しました。

(新田裕貴 編集:久保信博)