[1日 ロイター] - 日本経済新聞社とIHSマークイットが発表した2月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は57.5と、前月の57.7から若干低下したが、拡大と縮小の節目となる50を7カ月連続で上回った。

生産と新規受注のサブ指数は前月から低下したが、活動の大幅拡大を示す水準を維持。需要が強いことが示された。

IHSマークイットのエコノミクス・アソシエート・ディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は「インドの製造業者は2月に健全な新規受注があったと報告しており、生産と購買量のさらなる改善を支えた」と述べた。

先週発表のインドの10─12月期の国内総生産(GDP)は、3四半期ぶりにプラス成長に戻った。

新型コロナウイルスに対応し政府が導入した勤務場所に関する制限を受け、2月の雇用は再び減少。ただ、前月よりもが減少率が縮小した。

原材料の購入は約10年ぶりの伸びとなった。企業による原材料不足の回避を図る動きや高い生産水準を反映した。原材料と半製品への強い需要や新型コロナ対策の行動制限によるサプライチェーンの途絶で投入価格は2018年半ば以来の水準に上昇。

企業が仕入れコストの値上がり分を部分的に小売り価格に転嫁したため、産出価格は上昇したが、上昇率は前月から鈍った。