【解説】デジタルアートに大金が集まる「NFT市場」って何?
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注目のコメント
ここ最近NFTという言葉を目にする機会が増えていますが、なかなか理解が追いつかないトレンドだなという感じです。Pro/Conを整理すると、以下の感じでしょうか。
[Pro]
・中間業者の排除によりアーティストの収益が増える
・アーティストの作品に興味を持つ人が増える(市場の参加者が増える)
・盗難リスクが無いor著しく低い
[Con]
・相場が整備されていないので、素人が騙されたり大損するリスクがある。
・ブロックチェーン上のアセットは偽造されないかもしれないが、アーティストやプラットフォームが同様の作品を提供し始めることで、既存作品の価値が棄損されるかもしれない。(例:NBAのトレーディングカードの価値は、NBAがより大量のカードを発行し始めることで棄損する可能性があるが、それを阻止できるのか?)
まだ良く分かりませんが、アーティスト・プラットフォーマー・お金のあるもの好きの人にとってはメリットが多そうですが、投機目的の個人投資家にとってはまだ危なそうなエリアという印象です。
【追記】
この件、色んな話が混ざっているので誤解が生じている気がします。ブロックチェーン上で記録されているからと言って、その市場価値が担保される訳では無いと思います。今はこのエリアでの作品が少ないことが、価格高騰を生んでいる可能性があります。つまり、今後市場全体で作品の供給量が増えれば、各作品にアロケートされるお金も分散されていきます。それを超えるような需要の伸びがあれば話は別ですが。一方、市場価値とか関係無く、「この作品は私のものだ」と言いたいだけの人のニーズは満たしてくれるものだと思います。NFT市場、はじめてきく言葉です。Non-Fungible Tokenの略ですが、ブロックチェーン技術を活用しています。ハイパーレッジャー(分散台帳)に登録されているため、そのものを保証することができる。
リアルの宝石や株式証券などでも本物であることを証明するテクノロジーとしてハイパーレッジャーが使われています。デジタルアートの世界でも有効ですね。
しかし、買い手が手に入れるのは、著作権でも商標権でもなく、所有権でさえもない。それが本物であるという証明と、自慢する権利、というのですから驚きです。
この市場は大きく膨らみそう。物理的なものの解像度にデジタルなものの解像度が追いついてきたことで、デジタルなものに対して「感覚を買う」という感覚を持てるようになってきた、ということかと思います。
解像度が追いつくというのは高精細になってきているという話ですが、
今後は五感の視覚・聴覚以外の感覚をデジタルなものに持たせられるようになれば、さらにアートとしての価値が生まれてくると思います。