[ベルリン 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、実質金利が急上昇すれば景気の回復を脅かす恐れがあるとして、ECBとして対処する考えを明らかにした。

25日公表されたラトビア通信(LETA)とのインタビューで専務理事は「資金調達条件の望ましくない引き締まりが起きないようにする」と言明した。

「世界経済の見通しの改善を背景に実質金利があまりに急激に上昇すれば、景気の回復が脅かされる恐れがある」と指摘し「そのためわれわれは金融市場の動向を注意深く監視している」と述べた。

また第1・四半期のユーロ圏の経済成長はロックダウン(都市封鎖)の延長によりECBの予想に届かない可能性があるが、通年の成長率はこれまでの予想の範囲内になるとの見方を示した。

「現在の見通しに基づくと、ユーロ圏経済は2022年半ばまでに(新型コロナ)危機前の水準を回復する」と述べた。

「財政・金融政策による支援は今後も必要不可欠であり、時期尚早な段階で撤回すべきではない」と語った。

*内容を追加しました。