【岩佐文夫】「問い」から始まる新しい読書体験がここに

2021/3/26
プロジェクト型スクール「NewsPicks NewSchool」では、2021年4月から「アウトプット読書ゼミ」を開講します。
プロジェクトリーダーを務めるのは、新しい音声メディア「VOOX」編集長、2012年から2017年3月まで『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』の編集長を務め、これまで数多くの会議やイベントで「知の編集」を実践してきたプロデューサー・編集者の岩佐文夫氏です。
こちらではプロジェクトの概要と岩佐氏からのメッセージをお届けします。
【4月開講】武器としての図解、ESGと財務、英語、AI人材、仕事改革、人生デザイン

プロジェクトの概要

NewSchool第二期で講座満足度「9.8(10点満点中)」を記録した「アウトプット読書ゼミ」が帰ってきた!
読む・考える・対話する!
一つの問いから無数の気づきが生まれる、対話型読書プロジェクト。
世界は今、正解のない問いに満ちています。
資本主義による無限の成長は可能か。
デザイナーベイビーは許されるのか。
こんな時代に求められるのは、
「答えを見つける力」ではなく、「問いを立てる力」です。
「知識を吸収する力」ではなく、「自分の頭で考える力」です。
「自分の意見を押し通す力」ではなく、「他者の意見から学ぶ力」です。
このゼミでは、名著を読み、対話するという行為を通じて、これら3つの力すべてを身につけることを目指します。
対話には、優れたファシリテーションと良質な問いが不可欠です。
「いい議論とは何か」
「いい問いとは何か」
「いいファシリテーションとは何か」
このゼミでは、これらの要素もプログラムとして提供していきます。
プロジェクトリーダーは、新しい音声メディア「VOOX」編集長、2012年から2017年3月まで『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』の編集長を務め、これまで数多くの会議やイベントで「知の編集」を実践してきたプロデューサー・編集者の岩佐文夫氏。
取り上げる一冊は、読書家としても知られるAPU学長出口治明氏が「ここ数年の間に出版された本の中では、最高のビジネス書」と絶賛した『社会心理学講義』です。
本書はタイトルに「心理学」と入ってこそいるものの、専門家に向けてのみ書かれた本ではありません。読み手に「考えるとはどういうことか」「人間というものをどう捉えるか」という本質的な問いを投げかけ、ことごとく常識を覆していきます。
出口氏は書評の中で、本書をビジネスパーソンが読む意味についてこう述べました。
「およそ全てのビジネスは、人間と人間が作る社会を対象としたものである。そうであれば、ビジネスには、人間とその社会に対する深い洞察が欠かせない。その意味で、本書は疑いなく、今年度最高のビジネス書の1冊であると考える。1人でも多くの真の経営やマネジメントを志す人にこそ、熟読してもらいたい本だ。」
読書は、一人で真摯に著者と向き合う営みです。その上で、同じ体験をする仲間と対話することで、ただ一人で読むこととは一味も二味も違う新しい読書体験が生まれます。ぜひ、ご一緒してみませんか。たくさんの方のご応募をお待ちしています。
お申し込みはこちら

プロジェクトリーダーのメッセージ

本を読む力が向上すれば、自分の思考力が上がる——。これは僕自身が編集者として実感してきたことです。読書の本質は知識の吸収ではない。読書とは、他者の考えを学び自分の思考をアップグレードさせる行為です。その思考とは意思決定する力でもあります。
予測できる未来を生きるのではなく、自らほしい未来をつくるために生きる。そのためには、正解のない問いに対して、意思決定する力が求められます。
つまり、正解のある問いの答えを覚えるのではなく、自ら問いを立てる力こそがこれからの思考力です。
本講座では、本を読む力だけでなく、問いを立てる力、そして自分の意見を表明し、他者と対話する力を身につけることを目指します。
書籍を通し、著者と対話する。そして自分と対話し、問いを立てる。さらに同じ本を読んだ他者との対話から、自分の思考がアップデートされる。そんな経験を存分に味わってもらいたいと思っています。
今回取り上げた書籍は、社会学者である小坂井敏晶氏の著作『社会心理学講義』です。軽く読める本ではありませんが、社会学が専攻でなかったビジネスパーソンでも、予備知識なしで十分に読みこなせる本です。社会の分断が進み、多様性の重要性が叫ばれている今こそ読むべき本だと考えました。
本書では、現代の知の巨匠というべき小坂井氏が考え尽くした「問い」が何度も発せられます。著者が何かの答えを提示する本ではありません。この「問い」を真っ正面から受け止め真摯に議論する体験は、一生忘れられないものとなるはずです。
また本プロジェクトは、プロジェクトリーダーである私からの講義ではなく、メンバー同士の議論や課題の発表が講座の中心となります。
受け身でただ「読む・聴く」のではなく、皆さんが能動的にアウトプットを繰り返す主体的な活動が求められます。
楽ではありませんが、主体的なアウトプットから多くの学びと気づき、そして達成感ある読書体験が得られます。皆さんからのご応募をお待ちしております。
問いは一つ、答えはバラバラ。「正解不要」の自由な場とは
「自分の頭で考えろ」とみんないうけれど
【岩佐文夫】本には「あなたへの答え」は書かれていない

プロジェクトで得られるもの

Read 名著を読み解く
「名著を読む」という経験は、本を読みこなす読解力を向上させます。新しい知識や異なる思考を学ぶとともに、「優れた読み方」を学び、自分の読書力を向上させると、いかなる未知な領域でも、本を読むことで獲得できる力が備わります。

・一流の著者がまとめた1冊を熟読し、本との真剣な向き合い方を学ぶ。
・著者の思考を知り、著書を通して第一人者と対話する力を学ぶ。
・他者の思考を深く知り、自分で考えるための「優れた読み方」を学ぶ。

Think 自ら問いを立て、答えを出す
読書の本質は知ることではなく、考えることです。「知識の獲得」に終わらせず、「自分の解釈」を見つけるために、自ら問いを立てるワークをします。著者の考えをインプットし、それを自らのアウトプットにつなげることによって、自分の思考がアップグレードされます。

・理解した本の内容を自分の解釈にまで昇華させる。
・自分の解釈したことを言語化する。
・「いい問いの立て方」を学ぶ。

Dialog 他者との議論で思考を更新する
議論には2つの効果があります。まず、自分の考えをアウトプットすることで自分の思考がアップデートされます。そして、他者の考えを知ることで、自分の思考のバイアスが見つかります。そのバイアスに気づくと、さらに自分の思考がアップデートされます。そのため、本講座では、人と議論する技術も学びます。議論する力は自らの思考を増幅させる武器となります。

・他者の前でアウトプットするために、自分の考えを言語化する。
・他者との意見の違いから、自分の思考を広げる力をつける。
・他人の思考を深く理解し、自分の考えを更新するための「議論の技術」を学ぶ。

プロジェクトスケジュール

Day1 4/14 (wed)19:00-21:00
プロジェクトリーダーによる講義+チームビルディング


・講義「『社会心理学講義』は何の問いに答えを出そうとするものなのか」
・チームビルディング・プロジェクトの特徴、「Read,Issue,Dialogue」とは何か
・講師より、第1部を読むにあたって読み解くべき『問い』」の発表

次回までのホームワーク①:
第1部を読み、自ら問いを立ててくること

Day2 4/21 (wed)19:00-21:00
第1部の「問い」についてのダイアローグ+講義「いい学びとは何か」

・オーガナイザーによる各章の議題発表(Day2〜7までの間、各人1回オーガナイザーとなっていただきます)
・グループ討議
・全体でのグループ討議のシェア
・第2部を読むにあたって読み解くべき『問い』」の発表

次回までのホームワーク②:
第2部(前半)を読み、自ら問いを立ててくること

Day3 4/28 (wed)19:00-21:00
第2部(前半)の「問い」についてのダイアローグ+講義「いい議論とは何か」

・オーガナイザーによる各章の議題発表
・グループ討議
・全体でのグループ討議のシェア
・第2部(後半)を読むにあたって読み解くべき『問い』」の発表

次回までのホームワーク③:
第2部(後半)を読み、自ら問いを立ててくること

Day4 5/12 (wed)19:00-21:00
第2部(後半)の「問い」についてのダイアローグ+講義「いい問いとは何か」

・オーガナイザーによる各章の議題発表
・グループ討議
・全体でのグループ討議のシェア
・第3部を読むにあたって読み解くべき『問い』」の発表

次回までのホームワーク④:
第3部(前半)を読み、自ら問いを立ててくること

Day5 5/19 (wed)19:00-21:00
第3部(前半)の「問い」についてのダイアローグ+講義「いいファシリテーションとは何か」


・オーガナイザーによる各章の議題発表
・グループ討議
・全体でのグループ討議のシェア
・第3部を読むにあたって読み解くべき『問い』」の発表

次回までのホームワーク⑤:
第3部(後半)を読み、自ら問いを立ててくること

Day6 5/26 (wed)19:00-21:00
第3部(後半)の「問い」についてのダイアローグ+講義「いい議論とは何か」


・オーガナイザーによる各章の議題発表
・グループ討議
・全体でのグループ討議のシェア
・第4部を読むにあたって読み解くべき『問い』」の発表

次回までのホームワーク⑥:
第4部を読み、自ら問いを立ててくること

Day7 6/2 (wed)19:00-21:00
第4部の「問い」についてのダイアローグ・オーガナイザーによる各章の議題発表

・グループ討議
・全体でのグループ討議のシェア
・本書の総括、ディスカッション
「アウトプット読書ゼミ」は4/14(水)スタートです。プロジェクト野詳細はこちらをご覧ください。