[ロンドン 24日 ロイター] - 英ロイズ・バンキング・グループのオルタ・オソリオ最高経営責任者(CEO)は、通期決算の発表で、保険とウェルス部門の拡大とさらなるコスト削減を新たな目標として打ち出した。

2023年までに保険およびウェルス部門の顧客からの資金を250億ポンド増やす方針。

オフィススペースは3年で2割削減する。

コストは今年末までに75億ポンドを下回る水準に圧縮する。

2020年の税引き前利益は12億ポンド(17億ドル)で、前年の44億ポンドから減少した。ただ、アナリスト予想平均の9億0500万ポンドは上回った。

貸倒引当金は42億ポンドで、予想の45億─55億ポンドを下回った。

ロイズは1株当たり0.57ペンスの配当支払いを実施する。中銀が容認する最大の水準で予想の0.53ペンスを上回った。英銀は昨年、中銀の指示により感染症流行下の融資強化で配当を停止していた。

オルタ・オソリオ氏は今年退任し、クレディ・スイスの次期会長となる見込み。同氏の後任となるHSBC幹部のチャーリー・ヌン氏は8月から業務を開始する。