[ドバイ 22日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は22日、核活動を巡る米国の圧力に決して屈しないと述べ、必要に応じてウラン濃縮度を最大60%に引き上げる可能性があると述べた。

国営テレビによると、ハメネイ師は「イランのウラン濃縮度は20%に限定されない。必要な水準まで引き上げる。60%まで引き上げる可能性がある」と述べた。ただ、ウラン濃縮を兵器に利用する意図はないと改めて表明した。

2015年のイラン核合意は濃縮度の上限を3.67%と規定。核兵器製造には90%が必要とされている。

米国のブリンケン国務長官はこの日、ジュネーブ軍縮会議向けに事前に収録された演説で、制裁措置の大部分の解除と引き換えに、イラン核合意を強化、延長する意思があると表明。「イランが核保有国にならないよう引き続きコミットしている。この目標実現に外交が最善の道筋となる」と述べた。