[東京 18日 ロイター] - アジア時間の原油先物相場は上昇、13カ月ぶりの高値を付けた。米テキサス州などの寒波で米国の製油量が少なくとも20%減少、原油生産も100万バレル縮小している。

0219GMT(日本時間午前11時19分)現在、北海ブレント先物は0.93ドル(1.5%)高の1バレル=65.27ドルと、2020年1月20日以来の高値。

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は0.76ドル(1.2%)高の61.90ドルと、2020年1月8日以来の高値。

北海ブレントとWTIは前日、1ドル上昇。11日終値から6%以上値上がりしている。

アナリストは、異例の寒波の影響で米国の多くの地域で原油生産が数日から数週間にわたって減少する可能性があると指摘している。

テキサス州のエネルギー産業は17日時点で5日間連続で電力供給が止まっている。

ウッドマッケンジーによると、日量100万バレル前後の原油生産がストップしており、完全復旧には数週間かかる可能性がある。

米石油協会(API)が発表した2月12日までの週の米原油在庫は580万バレル減の4億6800万バレル。アナリスト予想は240万バレル減だった。

エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は18日に発表となる。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が、原油価格の回復を受けて4月から減産幅を縮小させる公算であることが複数の関係筋の話で分かった。