日銀の黒田総裁、首相と会談 金融緩和長期化を説明
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日本は過剰貯蓄で中立金利が大幅マイナスに陥っており、その水準以下に実質金利を下げられませんから、中央銀行だけで金融緩和環境を作るのは困難な状況です。
このため、こうした流動性の罠を脱するまで日銀は、財政政策をサポートする形で現状の金融政策を維持せざるを得ないでしょう。第二次世界大戦直後、ひどいハイパーインフレが起きた。これは、物資不足が原因だった。
ものが売れなくて困っている時代に、ハイパーインフレは起きるのだろうか? 可能性があるのは、生活必需品と食料。燃料(石油、ガスなど)。生活必需品は高くても買わざるをえない。もし、その時に、円安だと、輸入に頼っているものは高くなる。
というようなことから考えて、円が極端に安くならない限り、インフレはこないだろうということになる。
投資家が損するのは、個人的問題なので、世の中に影響することは少ないかもしれないが、今は、年金機構を含む機関投資家が株をかなり買っているので、やっぱり株安は困ったことになるだろう。
というようなことから考えて、今の政策を続けるしかないということになる。戦前の日本みたいに、日銀の株は裕福な企業に売りつける。とすれば、大きな問題はない。とりあえずの問題は、銀行経営が苦しいことだが、全然潰れる様子がないところを見ると、内部留保が多いので、大丈夫なんだろう。この際、その内部留保を吐き出してもらおう。