[17日 ロイター] - ビジネス向けデータ管理・分析を手掛ける米マイクロストラテジーは17日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの追加購入に充てる転換社債の発行額を9億ドルに引き上げると発表した。

同社は前日、ビットコイン購入向けに6億ドルの転換社債を発行する計画を明らかにしていた。

マイケル・セイラー最高経営責任者(CEO)は、転換社債発行によって受け取る額は約8億7930万ドルになるとの見方を示した。

クーポン(表面利率)は0%に設定。このため同社に債務返済コストは生じない。

マイクロストラテジーは昨年8月に約2万5000ビットコインを2億5000万ドルで購入してビットコインへの投資を開始。その際にセイラー氏は、ビットコインは現金よりも価値が長期的に上昇する可能性が高く、魅力的な投資資産だと主張していた。

証券当局に提出された2月8日付の資料によると、マイクロストラテジーは既に約7万2000ビットコインを保有している。取得に投じた総額は11億5000万ドルで、1ビットコイン当たりの平均取得価格は1万6109ドル。

17日の価格(5万1721ドル)で試算すると、同社が保有するビットコインの価値は約36億7000万ドルとなる。

同社は先週、ビットコインへの投資について、長期的に保有する方針であり、定期的な取引やヘッジ目的の取引、デリバティブ取引は計画していないと説明している。