[ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドル指数が上昇。底堅い経済指標がドル買いを後押しした。暗号資産(仮想通貨)のビットコインは最高値を更新した。

経済指標では小売売上高や鉱工業生産、卸売物価がそろって予想を上回り、回復の足取りを示す格好となった。

午後に発表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、景気回復には時間がかかる可能性があるものの、今後のインフレ上昇局面に備え、どのように下地を整えるかを巡り討議されたことが分かった。

バノックバーン・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「小売売上高は単に予想を超えただけでなく、予想を吹き飛ばしてしまった。鉱工業生産も同様だった」と指摘。FOMC議事要旨については「特に新味はなかった」とし、来週のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に注目していると述べた。

底堅い経済指標にもかかわらず、国債利回りはこの日一時上昇後に低下。ドルは通貨バスケットに対し0.25%高の90.933。ドル/円は105.88円で推移。ユーロ/ドルは0.6%安の1.20ドル。豪ドルは0.05%安の0.78ドル。

ビットコインは一時5万2338.85ドルと最高値を更新。その後は6.1%高の5万2202ドル付近で推移した。

ドル/円 NY終値 105.85/105.88

始値 105.99

高値 106.21

安値 105.79

ユーロ/ドル NY終値 1.2036/1.2040

始値 1.2060

高値 1.2065

安値 1.2024

(表はリフィニティブデータに基づいています)