[ブリュッセル 17日 ロイター] - 米ファイザーが欧州連合(EU)に対し昨年12月中に供給すると確約した新型コロナウイルスワクチン約1000万回分が未納となっていることが、EU関係筋の話で明らかになった。

EUでは英アストラゼネカ製と米モデルナ製ワクチンの供給も遅延しており、接種計画が新たな打撃を受ける恐れがある。

EUは昨年12月21日にファイザー製ワクチンを承認。複数の当局者によると、ファイザーは先週半ばまでにEUに対し2300万回分のワクチンを供給したが、2月中旬までに確約した量を約1000万回分下回っている。

EU当局者は、ファイザーが3月末までに不足分を供給すると確約したとしている。

この件に関してファイザーはコメントを控えている。EUの執行機関である欧州委員会からはコメントを得られていない。