[メルボルン 7日 ロイター] - 米国の産金大手ニューモント・マイニング<NEM.N>のゲイリー・ゴールドバーグ最高経営責任者(CEO)は7日、カナダの同業バリック・ゴールド<ABX.TO>との合併交渉を再開する用意があると述べた。

ただ4月以降、バリック・ゴールドからの連絡はないという。

両社の合併には多くの株主が支持を表明しているが、合併交渉は今年4月、両社が互いを非難する形で暗礁に乗り上げた。

7月にはバリックのジョン・ソーントン会長がニューモントとの合併への扉は依然開かれているとしながらも、この案件を現在は重視していないとの姿勢を鮮明に打ち出した。バリックの関係筋は7日、同社の立ち位置はそれ以降変わっていないと述べた。

コーエンのアナリスト、アダム・グラフ氏は、両社にとって完全統合で1つの巨大企業を誕生させればある程度の相乗効果が得られるが、それは最善の道ではないとの見方を示した。その上で、合弁を設立したり、バリックが一部事業をニューモントに売却するなどのケースもあり得ると指摘した。

両社が今年行っていた合併交渉は過去7年間で3回目だった。両社は米ネバダ州で事業が大きく重複している。