[16日 ロイター] - 電気自動車(EV)新興メーカー、ルーシッド・モーターズは、マイケル・クライン氏が率いるブランクチェック・カンパニー(白紙小切手企業)、チャーチル・キャピタルIVとの合併を通じた株式公開に近づいている。ルーシッド・モーターズの評価額は約120億ドルと見積もられている。複数の関係筋が16日に明らかにした。

ブランクチェック・カンパニーは、非公開企業との合併を目指す特別買収目的会社(SPAC)。ルーシッド・モーターズとチャーチル・キャピタルIVの案件は、二コラやフィスカーなど、EVメーカーのSPACを通じた上場案件としては最大となる見通し。

関係筋によると、チャーチル・キャピタルIVは10億ドル以上を調達するため投資家との協議を始めており、投資家の需要に応じて調達規模は15億ドルに拡大する可能性があるという。

チャーチル・キャピタルIVは昨年7月、ニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)で既に20億ドルを調達している。

ルーシッド・モーターズとクライン氏はこの案件の主な条件で既に合意しており、今月中にも発表する可能性があるという。

チャーチル・キャピタルIVは、コメントの要請に応じていない。ルーシッド・モーターズからは、コメントを得られていない。

チャーチル・キャピタルIVの株価はこの日、約30%上昇した。また、ブルームバーグが今年1月に、チャーチルがルーシッドと協議を行っていると報じて以降、300%超上昇していた。