[ソウル 16日 ロイター] - 韓国の現代自動車が製造した電気バスが15日、国内を走行中に出火した。南東部・昌原市の消防本部が16日明らかにした。

乗客はおらず、けが人はいなかった。バスは検査を終え、車庫に向かっていたという。

消防本部によると、電気バスのバッテリーを製造したメーカーは特定できていないが、地元メディアは韓国のLG化学の全額出資子会社であるLGエナジー・ソリューションのバッテリーだと報じている。

消防本部がロイターに明らかにしたところによると、現代自動車、国土交通省、韓国化学試験研究院などは16日に検査について協議する見通し。

現代自動車とLGエナジー・ソリューションのコメントは取れていない。

現代自動車は昨年10月、短絡(ショート)のリスクがあるとして同社の電気自動車「コナ・エレクトリック」2万5564台を国内でリコール(無償の修理・回収)した。高電圧バッテリーセルの製造に問題があった可能性があると説明している。

その後リコールされ、ソフトウエアを更新したコナ・エレクトリックで再び火災が発生しており、韓国当局はリコールが適切だったか調査を開始した。リコールでバッテリーを交換したのは一部の車両のみだったという。

この日の現代自動車株は0.2%下落している。