[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は15日、欧州連合(EU)が同国との関係を悪化させており、組織的に協力のメカニズムを破壊していると非難した。

ロシアと西側の関係はすでに冷戦後最悪となっているが、ロシアによる反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の拘束を巡り追加制裁の観測が広がっており、関係が一段と悪化する可能性がある。

ラブロフ外相は先週、EUが痛みを伴う経済制裁を発動すればロシアは関係を断絶する用意があると表明。ドイツはこの発言に当惑し理解不能としている。

外相は15日に行なったフィンランド外相との会談で、関係悪化の責任はEU側にあると言明。ロシア通信(RIA)に対し、「関係は常に、EUによって意図的かつ一貫して破壊されてきた」と述べた。

ロシアは今月、EU外相に当たるボレル外交安全保障上級代表の訪ロ中にドイツ、ポーランド、スウェーデンの外交官の退去を命じたが、ボレル氏には知らせていなかった。欧州諸国は強く反発し、制裁に向けた圧力が強まっている。