[16日 ロイター] - 国連のブルゲナー事務総長特使(ミャンマー担当)は15日、ミャンマー国軍によるクーデターを巡りソー・ウィン国軍副司令官と電話協議し、市民の抗議デモに軍が強硬な対応をすれば「深刻な結果」を招くと警告した。

国連報道官が明らかにした。

国軍は先週末、主要都市に装甲車を配備したが、軍の政権掌握を非難しアウン・サン・スー・チー国家顧問らの解放を求める抗議デモは15日も続いた。

国連報道官によると、ブルゲナー特使はソー・ウィン副司令官との電話で、平和的な集会の権利を完全に尊重しなければならないほか、デモ参加者を報復の対象としてはならないと強調した。

また、世界が状況を注視しており、国軍がいかなる形でも高圧的な対応をすれば、深刻な結果を招く可能性が高いと警告した。

さらに、人権や民主主義制度の尊重を促すとともに、インターネットを遮断しないよう警告した。

ミャンマー国軍は両者の電話について、ソー・ウィン副司令官が「ミャンマーで起きている本当の状況」に関する情報や軍の計画について話し合ったとしている。