(ブルームバーグ): 動画配信サービスの米ネットフリックスは米ポップ歌手ブリトニー・スピアーズさんを取り上げたオリジナルのドキュメンタリー映画を計画している。スピアーズさんを扱った作品は同業のフールーが配信したばかり。両社が同じ題材のドキュメンタリーを手掛けるのはここ数年で少なくとも2回目だ。

実際に起きた犯罪のドキュメンタリーが専門の映画製作者エリン・リー・カー氏が監督を務める。さまざまな問題を抱えてきたスピアーズさんは意思に反して世間を騒がすことになったとファンの間で信じられている。

ニューヨーク・タイムズ紙が製作を手掛け、フールーが今月配信した「Framing Britney Spears」は早くも、今年最も話題にされるドキュメンタリーの1つとなった。キャリアを通じてスピアーズさんがメディアから女性差別的に扱われたことを記録し、人生の長い間にわたって父親の管理下に置かれる状況を掘り下げた。元交際相手のジャスティン・ティンバーレイクさんが女性への対応について謝罪するきっかけにもなった。

複数の映画スタジオが同じ題材に同時期に取り組むことは珍しくないが、動画配信の時代にあってドキュメンタリー分野の競合ははるかに一般的になっている。低コストかつ魅力的な番組として重視され、新しい番組が求められている。

ネットフリックスはフールーの作品が公開される前に既に今回のプロジェクトに着手していた。ドキュメンタリーはまだ完成しておらず、配信日も決まっていない。

原題:Netflix Is Working on Its Own Documentary About Britney Spears(抜粋)

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