[ワシントン 12日 ロイター] - 米ホワイトハウスは12日、バイデン大統領が1月20日の就任以降これまでに行った外国指導者との電話会談にイスラエルのネタニヤフ首相が含まれていないことについて、ネタニヤフ氏を意図的に避けているとの見方を否定した。

バイデン大統領とネタニヤフ首相が直接対話していないことから、イスラエルと中東の専門家らの間では、ネタニヤフ首相がトランプ前大統領と緊密な関係を構築したことをバイデン政権が不快に思っている可能性があるとの憶測が広がっている。

ホワイトハウスのサキ報道官は定例記者会見で、大統領がいつ首相に電話をかけるのかと質問され、「大統領は首相との会談を楽しみにしている。電話は近く行われると断言できるが、具体的な日程や、いつまでにするという話は聞いていない」と述べた。

また、いまだに電話会談が行われていないのは、ネタニヤフ首相を軽視しているという意味か、との質問には、「意図的なものではない。大統領は以前から首相を知っている。対話を楽しみにしている」と述べた。

イスラエルは米国の最も近い同盟国の1つ。トランプ前大統領もオバマ元大統領も、就任後数日の間にネタニヤフ首相と対話している。

バイデン大統領はこれまでに、中国、メキシコ、英国、インド、フランス、ドイツ、日本、韓国、ロシアなど、多数の指導者と電話で対話している。