ブラジル大統領、現金給付再開へ 財政赤字に懸念

コメント

注目のコメント

• 竹下 幸治郎

  （ホルへ・タケシ）拓殖大学 国際学部 教授

  ・2021年02月12日

  マイピック。大統領推しの上院議長、下院議長が今月就任し、早速ゲデス経済相に圧力加えてましたからね。でも8月までに600レアル、そして昨年末までの300レアルと比べると少額ですんだようですね。
  
  昨年末近くになって、給付の財源を本丸から出すのをあきらめて国債を発行に一部シフトしたことで債務のGDP比の高まりが懸念されていますが、1980年代との比較で言うとかなり構造改革が進んでいる（制度的に野放図な財政赤字の拡大ができないようになっている）のでそういう意味では短期的にカントリーリスクが高まってもいずれ落ち着くと思います。
  
  なお、財政赤字の拡大は足元問題になっていますが、この記事にあるような経常収支の赤字は問題になっていません。大幅な貿易収支黒字を昨年も記録したので経常収支赤字は近年では最も小幅です。
  
  双子の赤字であることに間違いはありませんが、市場はもう少し細かく見ている。