[10日 ロイター] - 10日の北米株式市場で、個人投資家の買いを背景に大麻関連株が過去最高値に上昇した。オンライン掲示板「レディット」での呼び掛けを通じたゲームストップ株などの熱狂的な取引が他の銘柄に広がりつつある可能性を示唆する格好となった。

大麻生産のティルレイは50%超、キャノピー・グロースは6%超、オーロラ・カナビスは20%超、それぞれ上昇。昨年11月の米大統領選以降、2倍超に急騰していた大麻株の上場投資信託(ETF)も約15%高となった。

大麻株はバイデン政権の下で法改正が実現するとの期待から上昇してきたが、レディットのフォーラム「ウォールストリート・ベッツ」では、次のゲームストップ株になるなどと主張する投稿が広がっている。

あるユーザーは「ゲームストップのチャンスは逃したけれど、今回は逃さない」と書き込んだ。

ゲームストップは、空売り筋の買い戻しを巻き込んで相場が上昇する「踏み上げ」によって一時1650%超急騰した。

金融分析会社オルテックスによると、ティルレイの空売り比率は10日時点で約37%と、1月末の27%から上昇している。