[デトロイト 10日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が10日に発表する第4・四半期決算はガソリン車の好調な需要によって押し上げられるとみられる。だが株主やアナリストによれば、電気自動車(EV)への期待が同社の株価を支えている。

GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)が昨年11月にEVへの支出を増やす計画を示して以降、GMの株価は60%上昇した。

GMに投資しているレビン・イースターリー・パートナーズで調査を担当するクリス・スーザニン氏はEVと最新技術に関する一連のニュースが株価上昇の背景にあると分析し、数年以内に100ドルに達する可能性があるとの見方を示した。

バークレイズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏もGMの株価は100ドルまで上昇する余地があると述べた。

GMは11月以降、EV関連の予算を増やし開発期間を短縮する方針を示したほか、商用電動バンを生産する計画や2035年までにガソリン車をゼロにする意向を明らかにしている。

GM傘下の自動運転車メーカー、クルーズが先月、米マイクロソフトから出資を受けると発表したこともGM株の買い材料となった。

9日の取引でGM株は1.4%安の56.06ドルで終了した。