[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日発表した1月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比7.8%増の1486兆8000億円となり、伸び率・残高とも過去最高を更新した。預金通貨が一段と増えてM3を押し上げた。緊急事態宣言の再発出で個人の消費が手控えられ、預金増につながったもようだ。

M3のうち、預金通貨は15.5%増の827兆4000億円。伸び率は前月の15.0%を上回り、残高は過去最高となった。現金通貨は5.7%増の110兆5000億円で、伸び率は横ばいながら残高は過去最高。CDは8.2%増の31兆8000億円となった。

M2は9.4%増の1141兆2000億円で、伸び率・残高とも過去最高。広義流動性は5.6%増の1939兆8000億円となり、こちらも伸び率・残高が過去最高となった。

(和田崇彦)