【人工知能】未来のアルツハイマー患者を「作文」から判定
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言語情報と精神疾患の関係性について、この記事ではアルツハイマーと統合失調症が取り上げられているけれど、うつ病や双極性障害、パーソナリティ障害、含めもっと多くのことが推定できる可能性を秘めているし、実現するべき。今回の研究は、「発症の何年も前に」予測可能であることが意義深い。
わたしたちが運営しているオンラインカウンセリングサービスのcotreeでも、「書く」カウンセリングの情報を分析すると、メンタルの状態が不調の人とそうでない人の言葉遣いの特徴が浮かび上がってくる。個人差もあるので確定的なことは予測しづらいが、継時変化に軸をおけばさらに推定確度は上がるはず。
これに、音声のデータも加えることでさらにリッチな情報源になる。アルツハイマーは言葉の繰り返しが多くなり、センテンスが短くなります。その兆候を調べ、未来を予測することに成功したとのこと。75%の確度なので、まずまずの成果なのかと。
神経疾患でもやはり言葉づかいに特有の変化がある。「患者の話し方のペースに変化が生じ、不規則に言葉が中断される。単語の使い方も変わり、抽象的な単語を使わなくなる。」そうです。
脳機能の低下と言葉には相関関係がありそうです。それを予知できれば、進行を遅らせたり、改善したりできそうですね。医療として精神疾患を予測できることはAIの大きな成果です。
しかし、ツイートや記事コメントに対し、勝手に精神疾患を予測されたら、人権侵害になりかねません。そもそも勝手に評価すること自体に問題ですが、予測が外れていたらさらに問題です。
本人自ら予兆に気づいて、予防医療につなげることが大事です。でも、病気の予兆に気付きたくない心理もあります。それでも健康診断を通じてメタボ予防はかなり浸透してきました。次は心の健康診断がきそうです。