[ニューデリー 4日 ロイター] - インド政府は4日、同国の10歳から17歳の子どもの25.3%がすでに新型コロナウイルスに感染した可能性があるとする血清学的調査を発表した。人口全体では21.5%との推計になり、子どもだけで見るより低かった。

調査は10歳超の国民3万5700人以上を対象に、これまでの2カ月で調査した。

診断会社タイロケア・テクノロジーズが先週、ロイターに明らかにした70万人超を対象にした調査では、人口全体の55%が感染した可能性があるとの結果になっていた。今回の政府調査はこれを大きく下回る。

政府のワクチン戦略専門家グループの責任者は政府調査について、「国民の75%以上がまだこれから感染する可能性があることを示す」と指摘。対人距離の確保とマスク着用を続けるよう国民に訴えた。

7171人の医療関係者を任意調査した結果では、新型コロナの抗体があったのは25.7%だった。ニューデリー当局は今週、住民の56%が抗体を持ったとして、自然感染による集団免疫の達成に近づいているとの楽観的な見方を示していた。