東京五輪・パラ組織委 森会長 女性めぐる発言を撤回し謝罪
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コミュニケーションの大前提は、「何を言ったか」ではなく「相手にどう伝わるか/どう伝わったか」です。
謝罪も「ごめんなさいと言ったこと」ではなく、謝罪の気持ちが伝わるかどうかということ。
そういう意味では、謝罪したいという意思は僕には伝わらなかったです。
謝罪して欲しいと思っているわけではないですが、全く伝わらなかった。
「IOCからのクレーム」に対応して、「形だけでも謝罪の言葉を述べる」というミッションを行なったというふうに見えました。
そして、もしかしたらこれが森さんのいう「会議」のあるべき姿なのかもしれません。
「上の人に喋らせて、参加者はダンマリ。あるいは自分がさされたらお茶を濁した発言をしたり、同意したりして、会議を行ったという既成事実を作りたい。また、あの人が出席している凄い会議に私も参加したという実績作りに使われるもの」であり、
「意見なんか求めてないのに意見する奴がいる。それが日本の会議村のルールを知らない女性に多い」と言いたかったかのように映りました。
そうなると、彼らはメディアのことが本当に嫌いでしょうね。なぜなら聞かれたくないことをたくさん聞かれるので。
なので、今度は「メディアがいると謝罪会見が長くなる」とか、「あいつらはただ面白おかしくしたいだけ」となりそうです。
個人的には、オリンピックの開催と森さんはあまり関係ないとは思いますが、彼が「俺がやったオリンピック」ヅラをしそうなのが、多くの人の反感を買いそうだなと思いました。
注目のコメント
女性蔑視というよりは、「ステレオタイプであること」に目を向けたいです。
「女はこうするものだ」
「女はこうだ」
だけでなく
「男はこうするものだ」
「日本人はこうだ」
「外国人はこうだ」
も同様に「多様な意見による課題抽出と解決行動」がやりにくい固定観念です。
「老害」という言葉も、ステレオタイプ。
年を重ねておられるからこそ広く深く視座の高い方々はたくさんいらっしゃいます。
最後に
女性であろうと男性であろうと会議で「この人、話が長いなー」と思う時はあるでしょう。
そんな時、そう思う理由は何でしょうか。
そう「捉える」のは自分なわけですから、自分に「聞く力」がないということにもなるはずです。さらに「効率ということの功罪」も頭に置いておきたいと、少なくともせっかちな私は思っています。今回の森氏の発言において、本人が負うべき責任は明白。
この問題の根幹は、JOCの会議の場にいた参加者が発言を黙認したこと、そして、一部の人は黙認どころか笑っていたという事実ではないかと思います。
女性蔑視の発言や行動がなくならないのは、指摘し、批判し、改善することを避け、うやむやにしていく構造。その構造自体を変えないと、社会は変わらない。辞任されないんですね。
女性蔑視の発言しても、国内で批判を受けても、更に海外のメディアからも批判されても、辞任せずに引き続きポジションを維持できてしまうということは、
「日本はこういった性差別的な発言や姿勢が2021年においても許容される国である」、あるいは、「そのように世界から捉えられても構わない」というメッセージを発信しているのと同様に見えます。
世界から日本はどのような国に見えてしまっているのか、もっと気にした方がいいと思います。