[ウィーン 2日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は、イランがウラン濃縮用遠心分離機を新たに稼働させ、2015年の核合意に一段と反する動きを見せていると明らかにした。

ロイターが2日に入手したIAEAの報告書によると、イランは遠心分離機「IR2m型」174台を連結したカスケードの設置を完了し、1月30日に6フッ化ウランガス(UF6)の注入を開始。IAEAはその後、カスケードの稼働を確認した。

核合意では、旧式のIR1型遠心分離機のみ使用が認められている。イランは昨年、IR2m型カスケードの稼働を開始。12月には新たにカスケード3基を設置すると表明していた。

IAEAは、残り2基のカスケードのうち1基はすでに設置が始まっており、もう1基の設置も「完了間近」とした。