[ニューヨーク 1日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場で、ドルは6週間ぶりの高値を付けた。経済成長や新型コロナウイルスワクチン普及で米国に分があるとの見方から、ユーロやスイスフラン、円が下落した。

ドル指数は0.37%高の90.955。

円は対ドルで105円に接近し、昨年11月中旬以来となる円安水準。

ユーロは0.57%安の1.2069ドル。スイスフランは0.66%安の0.8967フランで、2カ月ぶり安値となった。

ドイツ連邦統計庁が1日発表した2020年12月の小売売上高指数は前月比9.6%低下と、予想を大きく上回る落ち込みとなった。コロナ禍を受けたロックダウン(都市封鎖)強化が響いた。ユーロはこれを受けて下落した。

BofAメリルリンチ・グローバル・リサーチのG10外為戦略ディレクター、カマル・シャルマ氏は「成長とワクチン接種の両方で米国に有利なため、ドルは短期的にはさらに上昇する可能性がある」と述べた。

この日はドル建て商品である原油と銀がともに上昇。米北東部で数年ぶりの大雪になったことで燃料需要が増加。また、ゲームストップ株急騰をもたらした個人投資家の買いが集まり、銀価格も大幅高となった。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのストラテジストは、「ドルはまだ上昇の余地があると考えている」と指摘した。

ドル/円 NY終値 104.91/104.94

始値 104.87

高値 105.03

安値 104.84

ユーロ/ドル NY終値 1.2059/1.2061

始値 1.2080

高値 1.2099

安値 1.2054

(表はリフィニティブデータに基づいています)