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先週の金曜日に、FAAが許可を出していないにも関わらずSpaceXが一方的に住民の退避を始め、一見FAAを無視するかのような行動を取りました。マスクがFAAへの不満をぶちまけたことが伝えられました。両者の間でかなりの駆け引きがあったのでしょう。結局この日は打ち上げは行われませんでした。

昨年5月のテスラのフリーモント工場の強行再開の一件を思い起こさせます。コロナのロックダウン下でテスラ含む郡内の事業の再開が認められない中、テスラは工場を移転すると脅しをかけて当局の許可なく再開する姿勢を見せました。結局、当局が折れる形で再開を認める判断をしたのでした。もしかしたらそれで味を占めたのかもしれません。パワープレーで規制当局を負かすことができると。

FAAの件はいかなる理由で打ち上げを許可しなかったか詳細が伝わっていないため、その判断の是非を議論することはできません。

しかし、ルールはルールです。往往にしてお役所が理不尽なルールを課すことがあるのはどこの国も同じ。でも個人や企業が勝手な自己判断でルールを逸脱しては、社会は回りません。ましてや大企業がその影響力をてこに当局に圧力をかけるなどもっての他です。

イーロン・マスクが稀代の起業家であることは間違いありません。しかし、どうも傲慢な面があるように思う。個人商店がルールを破ったら当然お咎めを喰らうわけです。コロナで辛いのは同じ、しかし他の州に引っ越すぞと脅しても何の効果もないでしょう。それがSP500企業なら許されるのか。そんなわけはありません。イノベーションのためならルール違反は許容されるのか?そんなことをしたらルールを破る人はみんな「自分はイノベーターだ!」と主張しだすでしょう。

FAAを悪者にするのは完全に筋違いです。みんなが好き勝手に飛行機やロケットを飛ばしたら何が起きると思いますか?人類の共有資産である空の安全を守るため、線を引き、ルールを決め、その施行をFAAが担っているのです。

ルールの理不尽さに声をあげるのは自由です。でも、一文無しだろうが世界一の富豪だろうが、ルールに従わなくてはいけないのは言うまでもない。金持ちや人気者が自身の影響力で当局に脅しをかけるなんて、法治国家でやることではありません。No one is above the lawです。
詳細がわからないので何とも言い難いが、SpaceXとFAAどちらが正しくてどちらが間違っているとかではないのだろう。

おそらく、SpaceXがFAAの規制の何等かをクリアできていなかったことは事実。イーロンマスクも、現在の規制が”壊れている”と表現している。
本当にその規制が現在のロケット開発に合っているかは私には判断できないが、規制は作る側と守る側、双方で常にアップデートをかけていかないと形骸化していく。今後SpaceXとFAA双方の改善努力が必要になるだろう。両者ともすでにそのように動いているとも思うが。