一山麻緒、独走Vも16年ぶり日本新はお預け…ペースメーカー川内優輝も奮闘
スポーツ報知
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現地で取材しました(報道陣もヤンマースタジアム長居内でTV観戦でしたが)。日本記録更新はお預けとなりましたが、大会記録を上回った一山選手の力走に拍手を送りたいです。異例の周回コースで42km付近までペースメーカーを務めた川内選手らもお疲れ様です。
一山選手は昨年、積極的にトラックレースに出場しました。東京五輪が1年延期になったことで、スピードの底上げに照準を絞りました。12月の日本選手権(長距離)では1万メートルの自己記録を大幅に更新。ただ、調整の一環で出場した同月末のハーフマラソンの記録が低調だっただけに、今大会にピークを合わせられなかったのかもしれません。それでも、まだ23歳。お洒落な今どきの女の子ですが、長い脚を生かす腰高のフォームでバネが利いた走りは、底知れぬ可能性を秘めています。
とはいえ、現代のマラソンは男女とも厚底シューズの恩恵で高速化が進んでいます。そんな中、2000年代に薄底のアシックスで2時間20分を切った野口みずきさんや高橋尚子さんの凄さを改めて実感します。コースがほぼフラットで、ペースメーカーの川内選手たちもいて、日本新記録の更新が期待された大会。
テレビで見ていたが、一山選手は最後までガッツのある走りで大会新記録、途中で遅れてしまった前田選手も自己ベスト。コロナ禍で大会がなかなか開けない中、見ごたえのあるレースだった。