[東京 29日 ロイター] - NECは29日、スイスのソフトウェア企業を買収するために設立した特別目的会社の一部株式を、総務省所管の官民ファンドに約350億円で売却すると発表した。買収費用の負担が減る分を、別の投資に振り向ける。

NECは昨年10月、スイスの大手金融ソフトウエア企業アバロクを所有する持ち株会社を約2360億円で買収すると発表。その際、オランダに特別目的会社を設立した。

NECはこのほど、同目的会社の約14%を海外通信・放送・郵便事業支援機構(東京都千代田区)に売却することを決めた。アバロクの経営権を維持したまま、買収費用を軽減するとしている。