[28日 ロイター] - 株式取引プラットフォームのロビンフッド・マーケッツは、既存株主から10億ドルを超える資金を調達した。スマホで株式投資ができるロビンフッドは米個人投資家のこのところの取引過熱の舞台となっており、今週の取引急増で資金が必要になったとみられる。

ロビンフッドの広報担当者は電子メールで「既存株主から10億ドルを超える資金を調達したと報告できることを喜ばしく思う。これはロビンフッドに対する信頼があることを強く示すものだ。これにより顧客にサービスを提供し続けられる」とした。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ロビンフッドは既存の株主であるベンチャーキャピタルのセコイア・キャピタル、リビット・キャピタルなどと接触。28日夜に緊急の資金調達で合意した。ロイターは、現時点でセコイアとリビットが緊急的に資金を供給したか確認できていない。

同紙によると、ロビンフッドに資金を提供する株主は、ロビンフッド株を新たに受け取る予定。同社が株式を公開する際の価格よりも割安にロビンフッド株を取得できるという。

ブルームバーグが先に関係筋の話として伝えたところによると、ロビンフッドは、銀行の信用枠から一部の資金を引き出した。JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス・グループなどから少なくとも数億ドルの資金を引き出したという。

ロビンフッドは年内の新規株式公開(IPO)を予定しているが、このところの動向を踏まえると、IPOを計画通り進められるか疑念が出ている。