[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した2020年12月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は年率換算で前月比1.6%増の84万2000戸と、増加したものの伸びは予想を下回った。住宅価格の上昇で販売が抑制されている可能性がある。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は1.9%増の86万5000戸だった。前年比では15.2%増加した。

11月の販売戸数は82万9000戸と、84万1000戸から下下方修正された。

20年通年では前年比18.8%増の81万1000戸だった。

12月は中西部と西部で販売が増加、北東部と南部で減少した。価格中央値は前年比8%上昇の35万5900ドル。在庫は30万2000戸と、前月の29万戸から増加した。12月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.3カ月。前月は4.2カ月だった。

米国では新型コロナウイルス感染拡大を受けた在宅勤務などの広がりで都市部から郊外に移り住む動きが加速し、低金利と相まって住宅市場の支えになっている。現時点で労働人口の23.7%が在宅勤務しているとみられている。