2021/1/29

【急伸】音声SNS「クラブハウス」のインフルエンサー育成計画

独自の「スター」を生み出せ

これまで、あらゆるSNSがそのトップユーザーを「スター」に変えてきた。YouTubeやTikTokはもちろん、LinkedInにもインフルエンサーはいる。
そして今、独自のセレブを計画的に育成しようとしているのが、音声SNSの「クラブハウス(Clubhouse)」だ。
現在、クラブハウスは新時代のインフルエンサーとなるべき40人以上の人気ユーザーを集め、招待制の「クリエイター・パイロットプログラム」を試行中だ。
彼らインフルエンサーには、クラブハウスの創業者たちとの定期的なミーティングと、パワーユーザー向けに開発された特別な機能をいち早く使えるという特典が与えられる。
昨年5月にサービスを開始したクラブハウスは、音声によるコミュニケーションが売りのSNS。ユーザーは、ポップアップ式に立ち現れる無数の音声チャットルームに参加することができる。
このアプリは、スタート直後からシリコンバレーの住人の心を捉えた。昨年5月にはアンドリーセン・ホロウィッツが主導した投資ラウンドの後、時価総額1億ドル(約100億円)の資金調達を受けている。
ユーザー数も、この数カ月でにわかに拡大。ベンチャーキャピタリストたちの対談をはじめ、各界の有名人によるトークショー、DJナイト、ネットワーキングイベント、カップリングパーティ、音声演劇、政治討論など、アプリ上ではさまざまなイベントが繰り広げられている。
(Christoph Dernbach/picture alliance via Getty Images)

変わりゆく「インフルエンサー像」