［北京 ２６日 ロイター］ - 中国海事局は２６日、南シナ海で軍事演習を今週行うと発表した。南シナ海を巡っては、米空母が侵入したとして中国が強く批判したばかりだ。
海事局は２７─３０日の間に中国南西部のトンキン湾から雷州半島西部近辺の海域に入ることを禁止すると通達。ただ、軍事演習の具体的な日程や規模は明らかにしていない。
米軍によると、空母セオドア・ルーズベルトなどの艦隊は２３日、南シナ海で「航行の自由作戦」作戦を展開した。
これを受けて中国外務省は２５日、米国は武力を誇示するため、南シナ海へ頻繁に飛行機や船舶を送りこんでいるが、これは地域の平和や安定につながらないと批判した。
南シナ海の領有権を巡る問題は、緊迫する米中関係のもう一つの火種となっている。中国がベトナムやマレーシア、フィリピンなどの近隣諸国と対立する中、米国はここ数年、南シナ海での軍事演習を拡大している。
