[ダブリン 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中銀総裁は25日、ECBが進めている戦略見直しについて、平均インフレ目標の導入が一つの選択肢として検討されていると述べた。

マクルーフ総裁はリムリック大学が主催したイベントで、ユーロ圏のインフレ率がECBが設定する目標を上回る可能性はあるかとの質問に対し、意図せずしてそのようなことはしないとしながらも、ECBが将来的に米連邦準備理事会(FRB)のようにインフレ率が一時的に目標を超えることを容認し、平均インフレ率の維持を目指す可能性があると指摘。 「まだ決定されていないが(戦略見直しの一環として)検討されている」と述べた。

FRBは昨年、低インフレ期間を相殺するため2%を超えるインフレ期間を容認し、インフレ率が長期的に平均2%となることを目指す方針を示した。