[東京 25日 ロイター] -

日経平均

終値      28822.29 +190.84

寄り付き    28698.89

安値/高値   28,566.85─28,822.29

TOPIX

終値       1862.00 +5.36

寄り付き     1862.88

安値/高値    1,854.02─1,863.22

東証出来高(万株) 101645

東証売買代金(億円) 21050.44

東京株式市場で日経平均は反発し、1990年8月以来の高値で取引を終えた。材料待ちで膠着感が強かったが、今週から本格化する決算発表への期待感や、アジア株や米株先物の堅調推移を支えに、大引け間際に騰勢を強めた。

市場では「本来であれば決算発表前は利益確定が優勢になることが多いが、堅調な相場環境が続いており、期待先行で買われているような印象だ」(SMBC信託銀行・投資調査部長、山口真弘氏)との声が聞かれた。

足元では、堅調な製造業と新型コロナウイルスの感染再拡大で打撃を受けるサービス業の二極化が鮮明になっている。「ポストコロナ時代を見据え、より需要が伸びる半導体関連などは期待が高まっている。一方、サービス業では、業績見通しなどで『そこまで悪くない』と思えるような内容が確認されるかどうかが注目だ」(山口氏)という。

TOPIXは0.29%高。東証1部の売買代金は2兆1050億円。東証33業種中、医薬品、繊維業、サービス業、電気・ガス業など22業種は値上がり。一方、海運業、建設業、金属製品、鉱業など11業種は値下がりした。

個別では、東証2部の東芝が急反発し16%高、一時ストップ高となった。東京証券取引所が22日、東芝を1部市場に指定すると発表したことが好感された。29日に1部に復帰する予定で、約3年半ぶりとなる。

その他、村田製作所が昨年来高値を更新したほか、ファーストリテイリング、エムスリーなどが堅調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり1449銘柄に対し、値下がりが654銘柄、変わらずが87銘柄だった。