[ジュネーブ 22日 ロイター] - 新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す枠組み「COVAXファシリティー」に米国が参加の意向を表明したことについて、COVAXの幹部は22日、歓迎するものの米国だけに依存できないとして、他の富裕諸国の協力が不可欠という考えを示した。

ノルウェーの国際開発相で、COVAXの助言組織を南アフリカと共同で率いるダーグ・インゲ・ウルスタイン氏は「米国の参加が(資金調達面で)大きな違いをもたらすことは間違いないが、米国だけに頼るべき問題ではない。最終的には富裕諸国が注力してギャップを埋める必要がある」とロイターに述べた。

バイデン米政権で首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー感染症研究所長は21日、米国がCOVAXに参加する意向を表明した。

COVAXは来月から貧困国や低所得国へのワクチン供給を開始する。今年は18億回分の供給を目指している。