[オスロ 21日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は21日、政策金利を予想通り過去最低のゼロ%に据え置いた。経済はおおむね予想通りの展開になっているとの認識を示した。

オルセン中銀総裁は声明で「(中銀の)現在の見通しとリスクバランスに関する判断に基づけば、政策金利はしばらくの間、本日の水準にとどまる可能性が高い」と説明した。

「経済の急激な落ち込みと見通しに関する高い不透明感」を理由に「経済状況が正常化する明確な兆候」が見られるまで政策金利を据え置く公算が大きいとした。

ノルウェー中銀はこれまでに、4週間前に始まった新型コロナウイルスワクチンの接種ペースが経済見通しの鍵になると指摘。「景気回復はコロナ感染の増加と抑制策の強化で頭打ちとなっているが、ワクチン接種が順調に進んでいるため、2021年の成長率はさらに上向くとみている」との見方を示した。

中銀の発表を受けて、ノルウェークローネは対ユーロでやや強含み。0914GMT(日本時間午後6時14分時点)で、0.2%高の10.2550クローネで推移している。

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