[サンティアゴ 20日 ロイター] - チリの公衆衛生当局は20日、中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)が開発した新型コロナウイルスワクチン「コロナバック」の緊急使用を承認した。ただ、接種対象は18─59歳までに限定し、よりリスクの高い60歳以上には使用しないことを条件とした。

公衆衛生当局の責任者は治験データと独自の調査から、コロナバックの安全性と有効性が示されたと説明した。

コロナバックはブラジル、トルコ、インドネシアでも承認され、接種が始まっているが、有効性を巡る懸念は一部で指摘されている。

チリのパリス保健相は、60歳以上の国民については、安全性と有効性に関するさらなる治験データが必要とする専門家の意見を踏まえ、コロナバックの緊急使用の対象としない代わりに、90%以上の有効性が治験で確認されている米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンを接種すると明らかにした。