2021/1/19

【熱弁】ジャック・マーの「問題スピーチ」全文

NewsPicks編集部 記者
ジャック・マーに今、何が起きているのか──。
10月下旬に金融フォーラムに出席してから2カ月。アリババ創業者が公の場から姿を消した。
様々な臆測が飛び交い、中には日本に姿を隠しているというものもある。
欧米メディアなどできっかけとされるのが、2020年10月24日に開催された上海の金融フォーラムにおける規制当局批判のスピーチだ。
「中国の金融には基本的にシステムがない。中国は『金融システムがない』というリスクを抱えている」
ジャックのスピーチにはこうした過激な言葉が並び、これが習近平国家主席の怒りを買ったとされている。
これがきっかけとなり、2020年11月に予定していたアリババ傘下のフィンテック企業、アント・グループの上場が延期になったようだ。
ただし、その通説とは裏腹に、ジャックのスピーチ全文を報じる日本メディアはほとんどない。
そこでNewsPicksは、対外経済貿易大学の西村友作教授への取材などを踏まえた解説を交えながら、問題のスピーチ全文を翻訳してお届けする。
(photo  gettyimages/VCG / 寄稿者)

「思う存分、言いたいことを言う」