[ニューヨーク/台北 14日 ロイター] - クラフト米国連大使は13日、台湾の蔡英文総統と電話会談したと明らかにし、米国は台湾を常に支持すると述べた。

クラフト大使は今週台湾を訪問する予定だったが、国務省が米政権移行の一環で外国への公式訪問を中止したため取りやめになった。

大使は「新型コロナウイルスに対する取り組みでの成功や健康・技術・最先端科学における強みなど、台湾が世界のモデルである多くの分野について話し合った」と述べた。

「残念ながら、台湾は中国の妨害によりこうした成功を世界保健総会など国連の場で供給することができない」と指摘。「米国は友人およびパートナーとして台湾を常に支持し続け、米台が民主主義の柱として協力していくことを蔡氏に対して明確にした」と説明した。

台湾総統府は台湾の国際会議などへの参加、米台関係、「民主主義の理想の共有」などについて協議したと明らかにした。

またフェイス国務副次官補(東アジア・太平洋担当)も電話会談に加わったという。

総統府によると、蔡総統はクラフト大使に対し、台湾が引き続き国連や国連関連会合への参加を求めていくと表明。

「台湾が世界にとって不可欠な良きパートナーであることを引き続き示していく。われわれは国際社会に貢献することが可能であり、貢献する決意だ」と述べた。

また「今後も引き続き国連と国連関連の会合・イベントへの参加を求めていく。米国がわれわれの努力を引き続き支持することを期待する」と述べた。

一方、中国外務省報道官は、国連は主権国家で構成されており、台湾は世界保健機関(WHO)に自由にアクセスできたと主張。

「一部の米国の政治家は誤った言動で高い代償を支払うことになる」と述べた。

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